Webデザイナーを引退したあとの戦略を考えよう

私は2007年からWEBデザイナーをしていて、既に10年以上この業界で生きてきている

Webの世界はこの10年で大きく変わって、私がWebデザイナーになりたての頃はまだテーブルレイアウトがあったり、flash全盛期だったり、IE6と他のモダンブラウザの差がひどかったりといった今ではもう存在しない懐かしい思い出である。

今はスマホの時代で、モバイルファーストであり、PCユーザーに関してもEdgeやChromeユーザーが増えているためIEはもう開発では対応外のブラウザとなった。フレームワークやCMSも普通に使われるようになってSassやWordpressが使えないWebデザイナーが減っている。

そんな時代に私はもうWeb開発の技術を学び続けることに疲れてしまった。Node.jsやGithub・・・最近ではAngularやVue、ReactなどのJavascriptの発展形が使われたり、AMPがどうだとかマジでわけがわからない。全然ついていけてない

正直、SassとかLessとか前勉強して便利と思ってやってたけどしばらくしてめんどくさくなって使わなくなってからもうずっとCSS3で直接書いていたりするし、javaScriptもjQueryがあれば事足りるやんってことでクソコードでなんとかごまかしている状態が続いている。

35歳にもなってくるともう新技術についていけなくなってしまいがちと言えるだろう。そして新技術を覚えるよりも仕事内容がWeb開発からマーケティング寄りになっていっているのでコーディングの仕事をしてない時間のほうが多くなっていっている。

WordPressがWEBデザイナーの仕事を大幅に減らした

昔は原稿をワードとかで渡されて、それをコーディングする仕事がたくさんあったのだが、今はもうどこへ行ってもWordPressでサイトを構築しているのでウェブデザイナーがコーディングする必要がなくなり、仕事が激減している。

私が以前勤めていたウェブ制作会社で毎週受けていた仕事が各事業所から送られてきた修正をHTMLで書かれたコードに反映して更新作業を行うという業務だった。これが週の仕事の半分を占めていたりしたこともある。

ただ、こういった作業は度重なるサイトリニューアルにより全てCMS化された現在もう我々の仕事ではなくなっている。バナー修正などの専門的なソフトが必要な画像修正などは必要となるもののそれももうHTML5でバナーっぽいデザインの物を作れる様になっていてオペレーターは完全に不要になってしまった。

そういうわけで昔WEBデザイナーの仕事の半分ぐらいを占めていた文言修正の仕事は現在存在しなくなったと言ってもいいだろう。

Webデザイナーはグラフィックに特化するか、マーケティングに行くか、ディレクションに行くかを迫られる

昔のようなコーディングの仕事が激減した現在、WEBデザイナーの仕事は昔と大きく変わっている。

正直Webへの予算は昔よりも大幅に増えているので仕事自体は減っていない。ただ、昔のような作業員の仕事は大きく減っていて、特化型のデザイン専門の要員とSEOや広告、Web解析などのマーケティング分野の仕事、あとはそれらを管理するディレクターの3種類の仕事がメインになっているように感じる。

デザイン専門要員は誰にでも出来るような仕事ではなくなり、デザインの専門学校や美術大学を卒業したような専門家、またはそれに準ずるレベルの実績を有する人員が担当するようになり、私のようなWeb何でも屋みたいな生き方をしてきた人間はディレクションかマーケティングかの道筋を迫られていると感じる。それかCMSをいじるプログラマーか。

その中で私が選んだのがマーケティング分野で、私は一時期自分のブログで月150万アクセスを達成したこともあるほどマーケティングの知識を持っている。SEOの基本やグーグルのアクセス解析などを使いこなせるため、今は企業の社内ウェブデザイナー兼Webコンサルとしてサイトからの売上増加対策をしている。
オウンドメディアが必要だと提案してブログやサテライトサイト作成などを自ら進めている。

Webデザイナーを引退したあとはWebコンサルになろう

正直、まだまだWebサイトを使いこなして戦術を持ってサイト運用を行えている会社は極一部だと考えられる。小さな会社でウェブ担当者がいなかったり、印刷会社でWeb事業も始めたけどわかる人があまりいないってところは本当にたくさんある。

前行っていた印刷会社に関してもWeb部門を立ち上げたからということで派遣社員で私が採用されて何ヶ月間かいたのだがディレクターが一人しかおらず、仕事が全く回らなくて私の作業指示やチェックなどを行えず私の仕事が1ヶ月ほど何もない(やりたいことはたくさんあるけど)ということがあった。

今圧倒的に足りていないのはWebに詳しいディレクター、もしくはコンサルだと感じる。

印刷会社の部長から聞かれた(派遣社員の私に聞く?普通)内容は「このサイトに関する検索ワードってどうやって調べればいい?」ってことだった。サイト作る前に普通検索ワードって決めるよね?何の戦略もなくコンテンツ作ったの丸わかりやなと思いつつも、「サジェスト キーワード」で検索するといいウェブサービスがいっぱいでてきますよと教えておいた。

そんなレベルなのである。そのへんの広告会社のレベルというのは。
その会社は社員数50人ぐらいいるまあまあでかめの会社だったけどね。

Web業界で長く生きてきているとSEO対策の基本的なこととかは当たり前のように知っているし、アナリティクスの解析方法やタグマネージャー、リスティングやリターゲティングみたいなことは理解できている人が多いだろう。そういう知識が今必要とされている。

恐らく、今後10年間はこのWeb業界の当たり前を様々な会社に教える作業だけで飯が食えると感じる。私は今後転職する時に元アフィリエイターでそれで会社の給料以上のお金を5年以上稼ぎ続けていましたという実績を自己アピールに使おうと思っている。ウェブサイトを使って、実際にお金を稼いでいるという実績が武器になる時代がやってきているのだ。

Webデザイナーは自分のサイトでマーケティングを学ぼう

昔いたウェブ制作会社には家にパソコンがないというウェブデザイナーがいて、マジかよ・・・家で一切勉強する気ないのかよ・・・と驚いたことがあるのだが、これからは自分の趣味のサイトやブログでもいいので自分のサイトを作って実際に広告を設置してお金を稼ぐ、アフィリエイトを試してお金を稼いでみるというのが成長の近道だと思う。

実際にお金が稼げれば勉強が副業にもなり、モチベーションも上がる。そしてもっとアクセスを増やしたり、収入を増やすにはどうすればいいのかと考えることでマーケティングを学ぶことが出来るだろう。

今後、ウェブ制作に関わる人間はアフィリエイト必須の時代が訪れていると感じる。

感謝→Amazonの履歴を御覧いただきありがとうございます。収益はサイト運営に大切に使わせていただきます。

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