フリーランスor会社員どっちがいいのかメリット・デメリットを比べる!
WEB制作は個人でフリーランスとして仕事をすることも出来るし、会社員として制作会社で仕事をすることも出来る。
私はWEBの仕事をすでに15年近くしてきて、派遣社員やフリーランス、正社員の時代も経験しているのだが、今回はフリーランスとして働くのがよいのか?それとも会社員として働くのが良いのか?メリットとデメリットを比較してみよう。
会社員でWEB制作をする場合のメリット・デメリット
会社員でWEBの仕事をする場合、どういったメリットとデメリットが有るのか?
メリット
- 経費で技術書を購入できる
- 社内に質問できる人がいる
- 責任は会社が取ってくれる
- 大きな仕事が出来る
- チームでの仕事が出来る
- 安定した給与が支払われる
- 社会的信用が高い
メリットとして一番大きなところで言うと社会的信用が高いというところ。フリーランスの場合は住宅ローンを組む場合にしても審査が通りにくくなる場合が多い。私の以前働いていた会社にいたアートディレクターの人は大きなクライアントを抱えていて別に会社員として働く必要はなくほぼ会社にいない人だったが住宅ローンの審査が通るまで会社員として働いていた。もちろん審査が通った後はすぐに辞めてフリーランスになっていたがやはりそれだけ稼げる人であっても社会的信用は会社員という肩書の方が高いということである。
安定した給与というのも非常に大きなメリットでフリーランスの場合は仕事が無かったらその月の売上ゼロもある。会社員の場合は会社に行っている限り基本的に仕事がなくても給与は支払われるので精神的に安定する。
派遣社員も経験しているが派遣社員も正社員と比べて安定感はなく、3ヶ月毎の契約更新で切られる可能性がある。使えないと判断されたり会社の状況次第では半年で切られたりすることもよくあることで半年以下の場合は失業保険すら出ないし有給も無い。
他には経費でスマホを買ってもらったり、高い技術書を買ってもらったり、高いスペックのパソコンを支給してもらったりするのがメリットである。会社は給料を上げるのは渋る事が多いがこういった資産価値のあるものに関しては結構お金を使ってくれやすい。
社内に雑談をする人がいるというのも結構メリットとして大きくて案件で詰まっていることを人に話すことで頭が整理されて相手が特になんのアドバイスをしてくれたわけでもないのに自己解決することがよくある。
デメリット
会社員のデメリットも挙げておこう。
- 拘束時間が長い
- 給料に上限がある
- 社会保障費が天引き
- 仕事を断るのが難しい
- 無駄な会議が多い
- 残業がある
- 環境が選べない
会社員として働くデメリットとして一番大きいと思うのは給料が決まっていることだろう。どれだけ大きな案件を取ってきても会社員として働く分には上限があり億単位の仕事をしても数十万円の給与しか支払われないこともある。
他に辛いと思うのが会議が多いことでなんだかんだで色々な会議に出席させられて無駄な時間を過ごさなければならなかったりする。
あとは職場がうるさい場所の場合、仕事に集中しづらくかなり辛い。喋り好きなおばさんがぺちゃくちゃ喋ってたり、営業の人がなんか知らんけどすごい怒ってたり、トラブル対応でバタバタしていたりしている環境でコーディングしていても全然集中できず仕事が全然進まなかったりしてイライラする…。
フリーランスでWEB制作をするメリット・デメリット
フリーランスとしてWEB制作で働く場合、どんなメリット・デメリットがあるのだろうか?挙げていこう。
メリット
- 仕事をしただけ稼げる
- 経費が使える
- 好きな環境で仕事ができる
- 仕事を選ぶことが出来る
挙げると4つにまとまってしまったがこの4つが非常に大きなメリットとなる。
フリーランスで一番大きなメリットは仕事をすればその仕事の分だけ入ってくるお金が増えるので稼げるお金は青天井になる。
例えばクラウドソーシングでコーディングの仕事を月に100万円分受注してこなした場合、会社員なら通常30万円ぐらいの給料になる。基本的に会社員は給料の2倍の売上を稼いでプラマイゼロと言われている。これは社会保障費など正社員を一人雇うのにかかる経費が非常に大きく社員を食わせるのは非常にカネがかかるということだ。
ただ、フリーランスの場合は会社運営にかかるコストがかからないので経費を引いた額が自分の手取りになる。
そのため100万円稼いだら税金や社会保険料など自分のものを払えば残りは全部自分のお金になる。
大きな仕事が受注できれば他のフリーランスに仕事を回して2割ぐらいマージンをもらうことも出来るしいくらでも給料が増やせるのが大きなメリットだろう。やり方次第では月1000万円でも目指せるのがフリーランス。
他のメリットとしては経費が使えることで月100万円も稼いでしまうと税金も非常に高くなる。ただ、経費を100万円使えば実質稼ぎゼロ円となり、税金を払う必要がなくなる。
例えば仕事で使うパソコンを買い替えた場合、30万円までは減価償却無しで経費に出来るし、カメラを買ったりデスクを買ったりしても経費になる。会社員は天引きで税金が引かれるがフリーランスは稼ぎすぎた時、経費を使って節税することが出来るのがメリットとなる。
他、フリーランスの場合、小規模企業共済やらいろいろな節税方法があり、そういったものをうまく使って節税できる。(節税は大事!脱税はダメ!絶対)
環境が選べるのもフリーランスのメリットとして大きく、ノマドワーカーのようにコワーキングスペースで仕事をしたり、自宅で仕事をしたり、キャンプしながら仕事をしたり色々な環境を選ぶことが出来る。
デメリット
- 収入が不安定
- 一人で解決する必要がある
- 社会的信用がない
- やることが多い
- 税金、社会保障費の支払いが辛い
会社員のメリットのところの逆になっているが社会的信用は無い。フリーランスのように仕事が不安定な仕事の場合ローンを組むのはかなり難しいと考えておいたほうがいいだろう。ローンを組む場合は会社員の時に組んでおいてフリーランスになるとか、ローンを組みたい時に一時的に正社員として働いて審査を通して辞めるみたいな方法を取ることになる。(あとは嫁さんが社会的信用のある人間であればローンが通る可能性が高い)
他、フリーランスは基本的に一人で仕事をするわけであり、税理士を雇うとかもできるが基本的に経費精算とか節税とか全部自分で調べて知識をつけていく必要がある。そういうWEB制作以外の雑用もかなりたくさんやっていくのはめんどくさくてたまらない。
あと、私がフリーランスを辞めて派遣社員になった理由の一番大きなところが社会保障費の支払いがきつすぎるというとこである。
これはフリーランスとして稼ぎすぎた場合、割とすぐに国民健康保険料が上限まで行く。国民健康保険料は最高で年間80万円ぐらい払う必要があり、一切病院に行っていないのに年間80万円とか払うわけである。
私は今派遣社員をクビになってフリーランスの身分なのだがリクルートの健康保険を任意継続して月24000円の支払いとなっている。これは2年間の期限付きだが月24000円なら年間288000円と80万円に比べて負担は少ない。派遣社員として就業中は更に半分は会社が払ってくれているので144000円で済む。
そんな感じでフリーランスになると定期的に税金と社会保障費が襲いかかってきてメンタルがやられる。所得税、国民年金、住民税、国民健康保険、個人事業税…毎年支払いのたびに身を切られる辛さを味わう。
会社員・フリーランスの利点・欠点についてまとめ
15年間会社員とフリーランスを経験してきて思うのは働くのはどっちも辛いってことだろう。
自分の時間を切り売りしてやりたくもない仕事をやらされている感があった会社員を辞めて自由に稼ぐフリーランスになったら全部一人で切り抜けなければならない精神的辛さを味わい4年でまた派遣社員という仕事に戻った。
フリーランスか会社員か?この記事が参考になれば幸いである。
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