沖縄IT移住フェスに行ってみた
ハイサイ!
この前沖縄IT移住フェスというのをやっていたので、どんな感じなのか気になったのでちょっと覗いてきたレポートです。
沖縄にIT企業が集中している理由
沖縄にはなんと400社以上のIT企業がある。なぜそんなに大量のIT企業があるのかと言うと沖縄県が観光の次に力を入れている産業が、IT産業でIT企業には減税措置や社員育成の助成金などの制度があるのである。
沖縄県が力を入れているということで、この制度を利用しようと全国のIT企業が沖縄に支社をおくパターンがどんどん増えているということだ。
説明会で聞いたのだが、大阪や東京の本社で営業活動を行い、ディレクションなどは本社で行うが、実際に手を動かす技術者がいるのは全て沖縄ということだった。
前、私がいた会社も大企業と直取引していて、内部にはディレクターがたくさんいたものの実作業はフリーランスや他の小さな制作会社と言うパターンが非常に多かったのを覚えている。そういう実作業をする会社が沖縄に移転して節税しているパターンも多いだろう。
ITの仕事など、インターネットが繋がっていれば気軽にテレビ会議が行えるわけで、この前も企業の営業マンが説明をしたいとスカイプ会議でテレビ電話にて営業をしていた。
正直もうどこにいようが直接あってするコミュニケーションと同じレベルのものを提供できる時代になっていることを考えると、少しでも経費削減できる沖縄に会社を置く方がメリットが大きいと考える人が増えているのだろう。
今は沖縄が盛り上がっているが、そのうちタイやインドネシア、マレーシア、フィリピンなどの海外で働く人が増えてきそうだし、フリーランスの一部はすでにそういう海外ノマドをやっている人がいる。
究極海外が一番コストを抑えられる場所ではあるが、流石に日本語が通じないエリアになると不安と言う人も多いので、その中間で沖縄という状況なのだろうと思う。
私の予想では、あと数年でスマホで気軽に自分を3D化したアバターを作れるようになり、そのアバターを今流行りのVtuberのように動かせるようになり、VRヘッドセットを使った仮想空間での会議を行うことが出来るようになると感じる。
そうなればどこで働こうが全く問題なく仕事ができると言えるだろう。
そういうわけで、沖縄が今日本のシリコンバレーとなっているわけである。今後も技術化が進み、リモートでの働き方が浸透すればするほど沖縄のIT企業は増えていくと感じる。まだまだ沖縄のIT産業は成長途中であり、これからというところだろう。
沖縄で働いてみたくなった理由
私は東京と大阪で働いてきたのだが正直すでに飽きてきている。昔は東京の六本木で働いているというだけで週末クラブに行ったり、いろいろ遊ぶことが出来て楽しめたわけだけど、もうそういう遊びをする年齢でも無くなったし、5年ほど前から大阪で働いているけど、それもちょっと飽きてきた。
沖縄は日本だけどもはや日本ではないレベルでいろいろ違う。人も文化も食べ物も気候も何もかもが本州とは違う世界というのを味わってみたいというのがある。
数年前一人で沖縄へ行ってみたのだが、とにかくいろいろなことが本州と違って面白かった。数日那覇周辺をウロウロしただけなのでまだまだ全然沖縄の1%も知ることが出来ていないと思う。
移住の目的は、興味深い沖縄で働きながら住んでもっと沖縄を知り尽くしたいというのが大きい。
他にも沖縄は暖かいというのがある。沖縄の1月の平均気温は17度もある。全然寒くない。
私は釣りが好きなので毎日釣りに行きたいのだが、本州は冬になればオフシーズンで、基本的に魚は冬眠状態になる。管理釣り場などで釣れる魚はいるが正直気温一桁の時に雪の中、何時間も釣りをしたいと思えるほど寒さに強い人間ではない。
沖縄なら真冬でもそれほど過酷な釣りはする必要がないので年中釣りができるというのも移住したい理由のひとつである。
沖縄IT移住フェスに参加してみた感想
沖縄で働くってどんな感じなんだろう?と思ってネットで調べてみたらちょうど沖縄IT移住フェスというイベントがあることを知り、参加してみることにした。
大阪の会場はビルの6階にある貸し会議室的な場所で、狭い中にかなりたくさんの企業がブースを作っていた。開始と同時にプレゼンが始まり、いろいろな会社のプレゼンを聞くことが出来た。
このプレゼンを聞いて思ったのが沖縄のITエンジニア不足もかなり深刻なんだなってことである。割と小さな会社が多いイベントなのに日立のような大企業がブースを作っていたりして、こんな大企業がこんな小さなイベントで人を募集しないと集まらないのか…と人不足の実態の深刻さを感じた。
他の企業も仕事はたくさんあるのにエンジニアがいなくて仕事を引き受けることが出来ないという状態になっているところがあったり、今の日本のエンジニア不足は沖縄でも同じということである。
逆に言うと、エンジニア側からすると引く手あまたの状況であり、行こうと思えばすぐにでも移住できる状態と言えるだろう。
沖縄のIT企業で働くメリット
沖縄県の作った資料をもらったのでそれに書いているメリットを紹介してみる。
IT勉強会が多い
沖縄の県内で行われているIT勉強会は年間220件以上あり、成長の機会は非常に多いと言える。IT企業が400社以上集まる沖縄県だからこそこれだけの数の勉強会が行われるわけであり、成長の機会は大阪や東京などとそれほど変わらないと言ってもいいかもしれない。
東京や大阪へ気軽に行ける
飛行機の便数が多くて非常に便利なのが沖縄のメリットで、LCCもたくさん飛んでいるのでどうしても東京や大阪に行きたいという時にもそれほどためらわずに飛行機で飛ぶことが出来る。
生活環境を良くできる
沖縄県の物件は家賃が安い。東京の平均が67,000円、大阪の平均が55,000円、愛知の平均が48,000円で沖縄県は44,000円となっている。東京都比べると23,000円も生活費を抑えることが出来、年間276,000円も浮く。そう考えると非常に生活を向上することが出来ると言える。
海外旅行に行きやすい
台湾が近く、飛行機代が5,000円とかで行けてしまう。そう考えると国内よりも気軽に海外旅行に行けるということになる。
その他
自然が豊富で住みやすいことや、上にも書いたが気候が海洋性気候で冬暖かく、夏それほど暑くない(大阪35度の日でも沖縄は32度)のがメリットになる。
沖縄移住のデメリット
デメリットも書いてあったのを紹介しておくと、以下のようになる。
引っ越し代・送料がかかる
離島なので引っ越し代はかなりかかると考えておいたほうが良さそうである。一人暮らしなどの場合、家具家電付きでもそれほど家賃は高くないのでそういう物件を探すというのもありだろう。
また、ネットショッピングやネットオークションなどで物を買うと大抵の場合、送料が別になる。沖縄と北海道は本州の場合より相当割高になるのでなかなか気軽にネットショッピングを出来ないのが痛い。
車社会
東京や大阪の都市圏に住んでいると運転の機会が無く、ペーパードライバーが多かったり、そもそも免許の必要性が無く、免許を持っていない人も多くいる。
ただ、沖縄はゆいレールがあるものの基本的に車が無いとどこへ行くのも不便な場所で、免許は必須となる。もらったカタログに書いてあったが車で沖縄県を一周しようとすると9.5時間かかるということで、正直沖縄県は思ったよりもだいぶ広い。車に関しても台風の多い海洋性気候の沖縄では本州の車ではなく、沖縄仕様車が必要になる。(錆びにくい)
時期によっては台風が多い
ガイドブックには書いていなかったもののおそらく台風が多いでしょう。それも本州ではなかなか味わうことのないレベルの強力なタイプの台風が。
私の親戚は沖縄旅行に行って帰りに台風が直撃した結果、飛行機が飛ばず2日連続全便結構となってしょうがないのでホテルでずっと酒盛りをし続けたとのこと…。予定が大幅に狂うことも多いようだ。
そう考えると台湾や香港に旅行を予定していても飛ばないかもしれないし、東京や大阪でイベントに参加しようとしても飛行機が飛ばずに行けないなど起こる危険性が高い。
飛行場周辺は騒音がすごい
那覇から飛行場が近くて便利なのはいいけど、那覇空港は軍民共用空港なので旅客機の他に戦闘機や輸送機も飛ぶ。今、便数を増やそうと第二滑走路を作っているが今後もっと騒音問題は増えると感じる。
私のように戦闘機好きならファントムや!とかF-15イーグルや!とかテンションが上がると思うけど普通の人はただうるさいだけだと思うので注意が必要。
まとめ
今回の沖縄IT移住フェスですが、とても参考になりいいイベントでした。
来場している参加者も結構多くてブースはほとんど埋まりっぱなしという状況でしたね。参加者の年齢層も新卒っぽい人が結構多くいましたが、私のような30代と思われる方もそこそこいましたし、50代と思われる方も来ていて様々な人が沖縄への移住を考えているようでした。
会場が割と狭めでしたがもう少し広い会場でも良かったような気がしますね。企業ブースの待合所みたいなのを作ったりするとスムーズだったと思います。
あと、私はWeb制作の仕事を長く続けてきたのでそういう仕事をしたいと思うのですが、参加企業のほとんどはガッチガチのプログラマーやエンジニア、SEやプロマネを欲しがっているので、Webデザイナーだとそれほどこのイベントで話を聞く会社が多く無いと思います。一応3つぐらいあったのですが。
何にせよ、沖縄のIT企業は今後も増え続けると感じるので、沖縄移住に興味のある人や東京や大阪に飽きてしまった人などには沖縄のIT企業にIターンするというのはとてもおすすめだと思います。
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