Webデザイナーにセンスは不要である理由
私はデザインにセンスというものは必要ないと思っている。
よくデザイナーというとセンスでものを作っているように勘違いされるが全て勉強でデザイン出来るようになる。
例えば、文字を読みやすくするには背景色とコントラストの高い文字色を使えばいいというだけでもなく、背景が白の場合は文字は真っ黒ではなく少しグレーの文字のほうが読みやすい。
パソコンの画面は光を発しており目が疲れやすく文字を読むのに向いていないためコントラストが高くなりすぎると読みづらいからである。
そういった様々なルールが存在しており、それを学ぶことでしっかりとしたデザインができるようになる。全ては学習によってカバーすることが可能である。
Webデザイナーが学んでおかなければならないデザインのルールとしては様々な物がありWebデザイン系のブログなどを見て勉強すると良い。
参考
サイトで学ぶ以外には専門の書籍などもあるので基礎を学びたければそういう本を一通り読んでおくと良いだろう。
私が初心者だった頃学んだのはこの本。100種類のデザインの基本テクニックが学べるのでとてもレベルアップできた。
上に書いたのは流石にもう10年以上前の本なので新しい本を買う方が最新のテクニックを学べると思う。
学ぶという言葉は「真似る」からきている
あと、デザインの勉強をしたいと思ったらまずはイケてるWebデザインのサイトを集めたイケサイのようなところでこのデザインは真似したいというサイトを見つけてキャプチャーを取るなどして画像化し、それを見ながら実際に自分でPhotoshopなどで同じデザインのサイトを作ってみると良い。(外国のサイトはおすすめしない。あれは英語がかっこいいだけの場合があるからだ。)
文字間とかマージンなど真似して作っているとどのぐらいの間隔を開ければ美しく見えるのか?この色とこの色の組み合わせはなぜ美しく感じるのか?あとはボーダーの太さやグラデーションの濃さなど非常に勉強になる。
なぜ自分が思ったように作ると素人っぽくなってダサくなるのかがイケてるサイトを真似ることによって理解できてくる。大体の場合はグラデーションの濃さがやたらとコントラストが高かったり、ドロップシャドウが濃すぎたりすることで素人感が出てしまいがち。
脱素人デザインのために気をつけることまとめ
上にも少し素人っぽくなるデザインの例としてドロップシャドウやグラデーションの件を書いたが他にも気をつけて欲しいとことがあるのでちょっとまとめておこう。
フォントが奇抜
サイトによっては女子高生向けとかかなりアバンギャルドなサイトでは奇抜なフォントを多用することがあるが基本的に企業サイトなどで特殊すぎるフォントは止めた方がいい。
個性を出したいからパソコンに入っている中で一番ド派手な個性あふれるフォントを使いたくなりがちであるがそのフォントのせいで全体のバランスが崩れてしまいやすくどうやっても素人感丸出しになってしまいがち。
フォントはMacならHelvetica、WindowsならArialを基本としてセリフフォントの場合はTimes New Romanあたりがデザイン的にプロっぽくなる。日本語フォントならMacでMBゴシック・リュウミン、Windowsならメイリオなどが使いやすくプロっぽく見える。
適切な余白がない
デザインで重要なのは余白であり、余白が無いとどうしても美しさが生まれない。
例えばドン・キホーテという店があるがあそこの陳列はぎっしりと詰まっていてとても余白が少ない。あれはあれでたくさんのものを売っているということをアピールするためにぎっしり詰め込んでいるのであるが美しいかと言われると美しさは感じない。(あそこまで行くとある意味美しいかも知れないが)
トップブランドであるディオールやルイヴィトンなどのショップに行くとあのようにぎっしりと詰め込まれていることはなく適切な空間が設けられておりそれが美しさを産んでいる。
とりあえずパッと見きれいなデザインと思わせるにはちゃんとした空間を取っておく必要があるということだ。
余白の量によって文字の読みやすさも変化して来るのでとても重要なポイントである。
色が多い
美しいデザインのサイトは色が少ない。
大体がメインのカラーとサブのカラーの2色でデザインされている。多くても3色というのが普通である。
それを4色、5色と便利なボールペンのようにたくさんの色を使い始めるととっ散らかって素人感が溢れてしまう。
これももちろんターゲットユーザーによってはきゃりーぱみゅぱみゅのファン向けのサイトなどではたくさんの色を使ったほうがいいというような場面もあるが基本的に企業のサイトなどでは多くの色を使わない方が美しく感じる。
神は細部に宿る
デザインでいちばん重要なのは目立たないところにどれだけこだわることが出来るか?になってきたりする。
例えばボーダーに関しても1ピクセルのラインが入っているか入っていないかで大きくその質感は変わる。そのボーダーに関しても濃さにこだわり見えるか見えないかぐらいの非常に薄いカラーを使うことでパッと見気づかないがあると無いとでは全然違ってくる。
背景にテクスチャーをつける時も出来るだけ主張の少ないカラーを使って見えるか見えないかぐらいで作ると美しくなる。
Webデザインにセンスは必要なく、全ては勉強と経験でなんとかなるのまとめ
私は元々デザインの学校に行ったわけでもないし、美大とか行ったこともない人間であり、ぶっちゃけ私がウェブデザイナーとして働き始めた頃はとんでもなく稚拙なデザインで今考えるとセンスゼロだな・・・って感じるサイトを作っていた。
素人感満載の一応見れなくはないというようなレベルでマジでなんでこここんな色使ってんだよ・・・無意味にグラデーション使いすぎだしなんでグラデーションが虹みたいに色んな色になってんだよって思うような気持ちの悪いサイトを作っていた(ポートフォリオ用のサイト作りで)
そんな私でも有名なサイトのデザインをやるようになったし、デザイナーから上がってきたデザインに対して的確なアドバイスを行って修正指示を出せるレベルまで成長している。
基本的な勉強と8年間のWebデザイナー歴が見る目を養い、しっかりしたデザインのサイトやバナーを制作することが出来るようになっているということである。
最初のうちは誰でも素人なのでセンスのないデザインのサイトやバナーを作ってしまったりするかもしれないが1年、2年とたくさんのサイトを見たり、かっこいいサイトを参考に真似てサイトを作っているうちにどんどんオリジナルのかっこいいデザインのサイトを作っていくことが出来るだろう。
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