フリーランスのWebデザイナーのメリット・デメリット

フリーランスイメージ
ウェブ制作会社のサラリーマンを経て、現在2年ほどフリーランスのWebデザイナーをやっている私がフリーランスのメリットとデメリットについて語ってみる。

フリーランスのメリット

まずはフリーランスになってわかったメリットをいくつか紹介してみる。

とにかく稼げる

会社で働く場合は色々と経費がかかるので受注した金額が大きくても自分に入ってくる金は大きくならない。

どれだけ馬車馬の用に働いても会社のお金になるだけであって労働者の賃金には反映されないというのがある。

それがフリーランスになれば受注した金額が手元に入るお金になるのでいくらでも稼げる。ちょっとしたサイトを作れば50万円ポーンとか普通にもらえる。

ぶっちゃけ半月しかかからないのに50万円とって結構ボッたつもりになっているのにクライアントからは「なんでそんなに安く作れるの?」と感謝される。どうやら私の前に見積もり出したところは100万以上取るつもりだったようだ。(そういうところは高い見積もりを出して受注したら外部のWebデザイナーに作らせてマージンを取って稼いでいるのだろう)

そんなわけでITゼネコンと呼ばれる中間マージンが巨大なウェブ業界でフリーランスで働くということはクライアントからも感謝され自分の実入りも大きくなるとてもWin-Winな働き方だという事がわかる。

私の場合仕事よりも自由を求めてフリーランスをやっているので食っていけるか行けないかぐらいのお金しか稼ごうと思わない。自分のペースで年の半分ぐらいは休んでいるけど特に問題ない感じで働けるのはフリーランスのメリットだろう。

自由

私は昔から思いつきで色々やりたい人間だったのでフリーランスになってから色々自由が手に入ってとてもうれしい。

YouTuberやってみたり、まんが喫茶に一ヶ月連続通ってみたり、コワーキングスペースで仕事をしてみたりと働く場所も働き方も誰にも文句言われないでやれるのはとてもいい。

忙しい時は土日とか関係なく働くことになるけど基本的にそこまで忙しいのはほとんどないのでいつ休んでも問題ない。

最悪納期に間に合わなくても私のルールとしては別にどうでもいい。それでも問題ないクライアントが選べるのも自由。

経費で節税

会社員の場合、天引きで問答無用に税金が持っていかれる。

フリーランスの場合は色々と経費にして節税出来る。

例えばデジタルカメラが30万円しても写真をウェブサイトで使用すればその分は経費になる。

他にも仕事関係で移動したら電車賃とかホテル代も出張費だし、まんが喫茶やカフェ利用も経費。取引先と高級寿司食っても交際費だし、仕事を絡めればほとんど何やっても経費になる。もちろん按分が必要だが家で仕事をしていれば家賃の半分が経費になったりもする。

節税はちゃんと青色申告して確定申告しているしちゃんと社会保障費も税金も収めている優良な自営業者の特権だ。

会社員のメリット

フリーランスのメリットを上で書いたので会社員のメリットも紹介しておこう。

規則正しい生活を送れる

これはかなり大きなメリット。

はっきり言ってフリーランスの仕事なんてまともな時間に起きない。朝は寝床でグーグーグー状態。しかも毎日確実に8時間は寝るし下手すりゃ10時間近く寝ちゃったりする。

もうまともじゃない生き方になっちまう。

その点サラリーマンなら朝9時には職場に行かなきゃならないのが普通なので朝は7時頃には起きて支度をしながらめざましテレビを見て情報チェック。

朝の通勤電車で新聞をチェックして9時には仕事開始。すごくちゃんとした生活リズム!(私の会社フレックスタイムだったので普通に私の場合11時出勤とかだったけど・・・)

午前中には仕事をするってのは人間としてちゃんとしてる感が出てすごくいいことだと思う。サラリーマンのメリットだろう。

仕事を与えてくれる

ちゃんとした会社に行っているならいろんな仕事を頼まれるので仕事に困ることなんてまずない。

まぁ職場ってのはそういうもんなんだけどフリーランスの場合自分で仕事を取ってこない限り自動的に仕事を与えてもらえることはない。

私の場合はWebデザイナーの仕事はデザイン会社の人からかなり振られるので決算期など仕事の多い時はより好みして面白そうなのだけやればいいやってぐらい仕事はたくさんあるのだが閑散期には全然ない。

閑散期には自分で仕事を探したり勉強をしないとダメ。誰も何の指示も与えてくれない・・・。

成長出来る

会社で働いていると周りの同僚がいて上司がいてクライアントがいて色んな人が色んな仕事をしているのでいろんなことを知っておかなければならない。

例えばWebの場合同じサーバーで作業をするためバージョン管理をしなくてはならずそのためのソフトを使ったりするgithubというソフトとかそういうソフト。そういうのフリーランスでは不要なんだよね、全部一人でやるから。

他にも進捗管理しシステムのBacklogなんかも会社では使ってたけどフリーランスになってからは一度も使ってない。

そういった色んなソフトの使い方を学ぶ機会を失うことになるのはフリーランスの大きなデメリットの一つ。

それ以外にももう30歳を超えてくると積極的に学んで良くしていこうという姿勢が無くなり始める。もう学ばなくても一通りサイトのプログラミングから運営まで経験してきて自分の使いやすいやり方が確立し始めているから。

私の場合はサイトコーディングはSublimetextというソフトを使うし、CMSはワードプレスを使う。サーバー管理もファイルジラでやる。ここ数年で学んだ技術はEmmetぐらいなもんだよ・・・。ひどい進歩の無さ。

でも会社で働いていれば生産性の向上を目的として最新技術の勉強会のようなものがあったり、会社の中で勉強熱心な人に新しい技術を教えてもらったり出来る。

私の場合、後輩が勉強熱心な若者でサイト構築にはSassという新しい構築手法を使うほうが良いと教えてくれた。まぁ私の場合企業のサイトでも20ページぐらいのサイト主体でテンプレートも毎回3種類ぐらいしか作らないのでメタ言語を使った構築は不要ということでSassとかScssとかはやらないことにしたけどね。

誰と協業するわけでもないので作業の効率化を諦め自分のやり方を貫き通すという成長完全ストップな感じになっている現状は一番やばいと感じている。

気の合う同僚が出来る

社会人になってから友達をつくるのは極めて難しい。私も異業種交流会などの出会いを求めた人たちの集まりによく参加したが結局なかなかいい友達は見つからなかった。

でもサラリーマンだったら喫煙所だったり昼ごはんを一緒に食べに行ったり、仕事終わりで飲みに行ったりすることもあり気の合う仲間が出来たりする。毎日会うので気心もしれて関係性が深くなりいい友達になれたりする。これは人生において大きなプラスになることは間違いない。

別に仲良くなれなくても、しょうがなく付き合っているだけでも十分に大きな人生経験を得ることが出来る(付き合いでゴルフやイベントに参加したり)。

私も前の会社で何故か地下アイドルをやっている後輩がいたので謎のライブに行ったりメイド居酒屋で飲んだりした。まぁこの経験が生きることがあるかどうかは知らないがまず自分では絶対に足を踏み入れない場所を体験できただけで良かったんじゃないかと思う。(メイド居酒屋の酒が意外と美味かったは良かった)

フリーランスのWebデザイナーのメリット・デメリットまとめ

フリーランスというのは生き方の選択肢であり、フリーランスが優れているとかサラリーマンがダメだとかそういうことではない。

人によってフリーランスが合っている人もいれば自己管理能力がなく常に誰かに進捗管理をしてもらわないと生産性が上がらない人もいる。

金は稼げるけど稼ぎすぎるとフリーランスの場合、税金や保険がものすごいことになって結局手取りはサラリーマンの方が良かったとか言うこともあるかもしれない。月の売上が安定していなくて常に不安に苛まれるという特性も持ち合わせている・・・。

ただ、ウェブデザイナーは基本的に人手不足の業界で一度フリーランスとして独立しても再就職は他の職種よりも安易に可能だと感じるのでフリーランスになりたいという人は一度挑戦してみるというのも悪くはないだろう。


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