初心者に知っておいてほしいWebで必要なプログラミングスキルについて
WEB制作の世界で15年ほど働いてきて今も現役でやっているのだが、今後も仕事はなくなることがなく死ぬまで働ける仕事だなと感じてる。
WEB制作の世界で働いて日が浅い人やまだ勉強中でWebで飯を食えていない人が気になっているかも知れないので、どうすればWEBの世界で長く生活していく事ができるのか?についてここに書いておこう。
スキルは掛け算であればあるほどレアになる
はっきり言って参入障壁が極めて低いWeb制作という仕事は広告でよくあるように未経験から3ヶ月でなれる仕事ではある。私も完全な業界未経験から3ヶ月職業訓練に通ってWebデザイナーになることが出来た。
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未経験で小売の販売員からWebデザイナーに転職した話
毎朝「いらっしゃいませー」とみんなで大声で復唱するような普通の店舗での販売員だった私が、職業訓練を3ヶ月受けて社内WEBデザイナーになった話を紹介してみます。
ここでも詳しく書いてある。
ということで正直初心者レベルで使えないプログラマー、コーダーなんかは掃いて捨てるほどいる。
最近は新型コロナの影響もあり、家でもできる仕事ということでプログラミングが人気になっていたりするが儲かっているのはスクールばっかりという状態だろう。ライバルが増えた分初心者のプログラマーは仕事の取り合いになって食えない人間だらけとなっている。
最近も知り合いが某プログラミングスクールで3ヶ月勉強して就職活動をしているが30社受けてほとんど書類選考で落ちたという話を聞いたばかりだ。
正直プログラミングスクール出たてとか職業訓練校出たてみたいなプログラマー、コーダーの卵は無限にいる。だが99%が使えない。学校に行っている時点で受け身なのでこの業界からするとマイナスだと言える。
独学でポートフォリオを作った人間とスクールでポートフォリオを作った人間が志望してきて同じレベルなら間違いなく独学でポートフォリオを作った人間を採用する。そちらの方がレアな人材だからである。
そう、レアな人材ほど需要があるのがこの業界ということ。
私の場合、職業訓練校を出たばかりの状態でウェブデザイナーとして採用されたわけだが、その頃はまだWebデザイナーと言う仕事がそれほどメジャーではなかったというのもあるし、東京という需要の多い場所で就職活動を行ったのも大きい。
在宅で仕事をしたいということで仕事を探した場合、ライバルは全世界のウェブ制作者になる。そうなってくるとかなりのスキルと実績が必要なのは理解できるだろう。
そこでなんのスキルがあれば食いっぱぐれること無く生活していけるのか?であるがマーケティングを意識したデザイン力とフロントエンドの技術とサーバーサイドの技術である。
ウェブマーケティングの必要性
ウェブ制作というのは芸術作品を作っているのではなく、エンドユーザーが利用してお金を支払うためのツールを作る仕事である。ランディングページにしても美しいという芸術的に優れた物よりも見た目はぐちゃぐちゃだがとにかく売れるページの方が求められている。楽天のサイトがずっとなんかごちゃごちゃしていて美しくなくても変わらないのはABテストを繰り返しあのデザインが一番売れるからあのデザインになっているのだ。
UI設計にしてもどうすれば使いやすくてユーザーが離脱せずに目的を達成できるのかを追求しなければビジネスとして成り立たない。
マーケティングを知らないときれいだけど売れないサイトとなり、クライアントは思ってたのと違うってことで撤退することになる。仕事を得続けるには売上を上げ続けるような優れたデザインを作る必要があり、それにはマーケティングの知識が不可欠となる。
フロントエンドの技術の必要性
フロントエンドの技術というとHTM,CSS,JSのことを言う。主にパソコンのブラウザで動くプログラミングがフロントエンドだ。
逆にパソコンでは動かず、サーバーにアップロードして初めて動くのがサーバーサイドの技術ということになる。例として挙げるとASPやVB、C言語、PHP、Rubyなど。
フロントエンドの技術で難しいのはブラウザ間の差異への対応でIE11とサファリで見た目を揃えるのに苦労したり、ファイヤーフォックスとクロームでJSの動きが違うとかが発生する。
私は色々なプログラミングをしてきているが一番厄介なのがフロントエンドだと思っている。クライアントのPCとこちらのPCのOSのバージョンが違うだけでエラーになってしまうなどたかがCSSと言えど非常に厄介なのがフロントエンドのプログラミングである。
最近ではSCSSが当たり前になってきたが基本的にHTML、CSS3、javascriptとjQueryが使いこなせれば十分生きていける。
なんか本とかネットとかではVueとかreactとかがどうとか書いてあったりするけど私は全く知らないものの業務でなんの問題も起きていないのでスマホのアプリやりたい人は勉強すればいいレベルだろう。
サーバーサイドの技術の必要性
今のウェブ制作の仕事でサーバーサイドのプログラミングを触らない仕事はないので基本的に必要となるのがサーバーサイドのプログラミング。
ただ、基本的にWordPressなどのCMSを修正したりする仕事がほとんどだし、メールフォームなんかもオープンソースで無料公開されているのでそういうのを編集して使えるぐらいの知識で生きていける。
必要なのは一通りどうやって動くのかを理解していることで、変数に代入するとか配列を表示するとかループでのインクリメント、if文なんかがわかっていれば問題ない。あとはデバッグで修正出来るとかそういう基本的な技術力だろう。
PHPもRubyもVBも基本的にやることは同じなので一つどれかしっかり学べば後は応用と検索で何でも作れる。私はコールドフュージョンというアドビの作ったプログラミングで大体のことを学んだがPHPでもほぼ同じ事ができる。
他、SQLとかも知ってると仕事の幅が広がるけど別に知らなくても生きていける。CMS使えばそのへん大体書かなくても使えるから。
全部出来る人が極めて少ない
私は基本的にもう30歳を超えてから学ぶ欲が無くなって技術力を上げようとしていない。本を買うことはなく、仕事で新しい技術が必要になった時にネットで検索してGithubを勉強したり、Sassを勉強したりしている。全然使いこなせていないが別に困っていない。そんなに使いこなせなけば生きて行けないこともないのでとりあえず軽く使えるぐらいで問題ない。
正直、フロントエンドエンジニアとしては雑魚だし、デザイナーとしても雑魚だし、サーバーサイドのプログラマーとしても雑魚である。全部雑魚だけど全部出来る人間が極めて少ないのがこの世界なので私は非常にレアな人材として全く問題なく仕事を任せてもらえる。時給もここ数年上がり続けてWebデザイナーで2200円まで上がった。バイト代だけで月収40万円を超えている。個人的に単発の仕事がいくつも来るし、ブログの執筆なども含めると月収50万円を超えてしまう状態だ。
結局言いたいのは雑魚でも努力しなくてもデザイン×フロントエンド×サーバーサイドで仕事にあぶれること無く、そのへんのやつよりもバイト生活でも稼げてしまう人間になれるのである。
まぁ私のように20代の頃に無駄に炎上案件をひたすらこなし続けて、どこでどんなエラーが出るのかものすごいパターン味わって学んでエラー文読んだだけで修正箇所がすぐに分かって修正できたり、どんなブラウザでも表示に差異が出ない書き方でHTML書けるようになるまではひたすら地道に修行する必要がある。
プログラマーほど目の荒いふるいにかけられて挫折していく人間の多い業界はあまりないのではないかとも思う。それだけに10年この業界で生きていくだけで、もうおそらく1万人に一人の人材になり、死ぬまで飯を食うのに困ることはなくなるだろう。
何でも継続は力なりというが継続だけが力だと思う。とにかく諦めずに継続出来る人間にこの世界は優しい。
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